県下では5月下旬から麦類の収穫時期に入りますが、その収穫残渣である麦わらは、貴重な有機物資源としての有効活用が望まれるとともに、焼却処理を行った場合、近隣住民への煙害等が懸念されます。
その対策として、以下の方法があります。
1.圃場への鋤き込み
圃場の物理性の改善(排水性・保水性の向上、団粒構造化の促進)と地力の維持に効果があります。
麦作後に野菜や大豆等の作物を作付する場合は、問題ありませんが、水稲の場合は、麦わらの急激な分解により水稲の初期生育を抑制する場合があります。
2.収集・梱包後圃場外へ持ち出し
圃場から持ち出した麦わらについては、家畜飼料、敷料、マルチ資材、堆肥の材料及び燃料等の有効活用法があります。