【多面的機能支払交付金】令和4年度 第4回 あさぎり町広域協定運営委員会【開催報告】

令和5年3月22日(水)19時00分より、令和4年度 第4回 あさぎり町広域協定運営委員会 を開催しました。

委員18人中、出席者7人、委任状提出者4人、委員会は成立しました。

 

 

【次第】

R050322 0-1次第

 

 

 

【第1号議案】

活動計画書の変更が、質疑なく可決されました。

R050322 1-1計画書

R050322 1-2長寿命化整備計画書

(変更点)

・対象水路の延長…水路に追加があったため、増加しました。また、前回までのシステムの入力方法が一部間違っていた箇所の訂正を行ったので、数量が減少しました。

・長寿命対象施設の延長…長寿命化計画書の変更に伴い、水路と農道が増加しました。

・事務研修会…今年度受講しました。

・長寿命化計画書…工事の実施に伴い、計画と延長や箇所数に変更が生じたものがあります。また、次年度以降の計画も一部変更になっています。

 

 

【第2号議案】監査役より、1/30に実施した中間監査の報告が行われました。質疑なく可決されました。

R050322 2中間監査報告

 

 

【第3号議案】令和5年度の事務委託について、質疑なく可決されました。

R050322 3次年度の事務委託について

 

 

【第4号議案】長寿命化 予算執行計画の調査について、調査を行うことで可決されました。

R050322 4長寿命化 予算執行計画の調査について

(質疑)

質問「エリアをまたいでの予算の流用は可能か?」

回答「可能なので、調査結果によっては、該当するエリアに相談を持ち掛けます。」

 

 

【その他】

(1)当運営委員会の役員の任期は1年間のため、次回(令和5年4月中旬開催予定)運営委員会までに、新しい役員の選出を、各エリアに依頼しました。

R050322 その他1

 

(2)令和5年4月5日に期末監査を実施予定、令和5年4月中旬に運営委員会開催予定です。

R050322 その他2

 

 

 

【多面的機能支払交付金】あさぎり町広域協定【令和4年度 活動報告】

農林水産省が交付している多面的機能支払交付金をご存知ですか?

農村環境を守るために交付されている交付金です。

 

農村環境の役割

・自然のダム

田んぼは、雨水を一時的に溜めて、ゆっくり放出します。これはダムの役割を果たし、近年増加している豪雨への対策として注目を集めています。

・生態系の保全

田んぼには、カエルやアメンボやトンボ等たくさんの日本古来からの生き物が生まれ育ちます。

生態系が崩れると、巡りめぐって人間にも悪影響が及びます。日本古来からの生態系を守ることは大事なことです。

・心を癒す

農村の美しい四季折々の風景は、人の心を癒やす効果があります。

 

↓あさぎり町の景色

 

 

あさぎり町ってこんな所!

→【位置】熊本県の南部。

→【特色】一級河川の球磨川が中心に流れている。基幹産業は農業。のどかで自然豊かな景色が広がっている。

あさぎり町の農村環境を守るために、平成19年度から多面的機能支払交付金を受給し、活動しています。

 

 

【活動報告】

令和4年度は、このような活動を行いました(*’ω’*)

 

〇生態系保全活動

1.希少種の保全活動

(深田東地域資源保全隊)深田地区

深田東地区のため池(庄屋池)には、オグラコウホネという希少な植物が生息しています。

特に手を入れてあげる必要はありませんが、乱獲などされていないか、年1回以上、生息状況を確認しています。

 ←点検時 (ため池の奥の方に生息しています。)

 ←開花したオグラコウホネ

 

2.外来種の駆除活動

本来その土地には生息しておらず、海外等から持ち込まれた生物を外来種といいます。この外来種は、昔からその土地に生息していた生物を捕食したりして滅ぼしてしまったり、本来のその土地の生態系を崩してしまいます。

あさぎり町の須恵地区でも、外来種であるジャンボタニシが本来の生態系を崩しているため、ジャンボタニシの駆除活動を行っています。

 ←ジャンボタニシ

 

↓(上代活動組織)須恵地区

 ←ジャンボタニシを駆除する薬剤の散布作業

 ←薬剤により死滅したジャンボタニシ

 

↓(農地・水・平和活動組織)上地区

厳寒期に田起こしをし、地中のジャンボタニシの幼虫を寒さにさらすことで、駆除しました。

    

 

3.生物の生息状況の把握

今井地区の沼地には、あさぎり町内でもここにしか生息しない「コガマ」という植物が生息しています。

コガマの生息地周囲の草刈作業を行い、生息状況を観察しています。

←6月 穂が出始めています。

←草刈作業

←8月 葉が枯れたようになっています。

←10月 枯れてしまったように見えますが、また翌年元気になります。

 

 

 

〇水質保全活動

1.非かんがい期の通水活動

農業で水を使わない時期(稲刈り後~春先)に、水路に全く水を流さないと、水路に落ち葉などが溜まり悪臭が発生する場合があります。そのようなことを防ぐために、水を使わない時期に通水を行う活動を行いました。

↓(農地・水・平和活動組織)上地区

←水門を操作し、水を流しています。

 

↓(幸野溝溝地区地域資源保全隊)岡原地区

←水門を操作し、水を流しています。

 

↓(深田東地域資源保全隊)深田地区

 ←水門を操作し、水を流しています。

 

 

 

〇景観形成・生活環境保全活動

1.植栽活動

耕作がされていない農地や、農道沿い等に、花を植えて景観を良くする活動を行いました。

↓(農地・水・平和活動組織)上地区

農道沿いにヒガンバナを植栽しました。

 

 

↓(幸野溝地区地域資源保全隊)岡原地区

岡原地区の老人クラブと岡原小学校児童が一緒に、植栽活動を行いました。活動を通じ、交流をはかることが出来ました。

  

 

↓(上代活動組織)須恵地区

地元の農家と非農家で植栽活動を行いました。

 

↓(深田東地域資源保全隊)深田地区

深田地区の婦人会で植栽活動を行いました。

  

 

↓(上南活動組織)上地区

地元の農家で植栽活動を行いました。(例年、子ども会と植栽活動を行っていますが、今年度はコロナ対策で、農業者数名で行いました。)

 

 

↓(須恵・深田畑地帯活動組織)須恵地区と深田地区

平成25年度に植栽した桜が育ち、花を咲かせるようになりました。毎年、年2回程度、周囲の草刈り作業を行い、桜を保護しています。

 

↓(あらた活動組織)深田地区

地元の婦人会で植栽活動を行いました。

 

↓(今井活動組織)

地元の農家と非農家で植栽活動を行いました。

↓ 植栽中                      ↓ 開花状況

 

 

 

 

2.農道等のごみ拾い活動

農地や水路や農道の周囲にも、ゴミのポイ捨てはあります。年1回以上、ごみ拾い活動を行い、環境を保護しています。

 

↓ (農地・水・平和活動組織)上地区

地元の農家とこども会でごみ拾い活動を行いました。

今年度は、地元の高校生からもボランティアで参加希望があったので、参加いただきました。

 

↓ (上地域活動組織)上地区

地元の農家と非農家でごみ拾い活動を行いました。子ども会にも参加してもらいました。

 

 

↓ (上南活動組織)上地区

本年度は、コロナウイルス感染防止のため、活動を行えませんでした。

 

↓ (あらた活動組織)深田地区

地元の農家とこども会でごみ拾い活動を行いました。

 

↓ (須恵・深田畑地帯活動組織)須恵地区と深田地区

地元の農家と非農家で農道の清掃作業を行いました。

 

↓ (今井活動組織)上地区

地元の農家とこども会でごみ拾い活動を行いました。

  

 

 

↓ (瀬ノ上活動組織)須恵地区

地元の農家と非農家でごみ拾い活動を行いました。

 

 

3.農業用水の地域用水としての利用・管理

(深田東地域資源保全隊)深田地区

深田東地区を流れる木上溝は、農業用水としてだけでなく、古くから生活用水や防火用水に使われてきました。そのため、地元の農家と非農家で、年2回程度、溝の清掃活動を行っています。

 ← 清掃活動

 ← 多くの地元住民が参加しました。

 

 

 

皆さんも、農村環境を守るため、ポイ捨てや不法投棄などは止めましょう!!

 

町内在住の方は、作業通知が届いたら、ぜひ作業にご参加ください。

昨今は農家の減少により、作業時に人手不足で困っていますので、皆様のご協力をお願いします。